来る日の胎動


夜が明けたばかりの草原は冷え切っていて、鳥も草木も沈黙し、
群青の山々からオホーツク海へと流れる風には頬がピリリとします。

僕らが立ち止まってその空間に浸っていると、
静まりかえった大気を劈(つんざ)く鋭い一声...
オスジカのラッティングコールが遠くから空高くへ消えていきました。
そして緊張は解けて、また何事もなかったような静寂がひろがるばかり。

日没の仄暗い空。夜明けの仄暗い空。
どちらも同じ光と同じような色に思えますが、
こちら(朝)には...ふつふつ..と湧いてくる“温かさ”が取巻く空気にあり、
またこの身体の内側からも感じるのです。そんな“熱”の違いはきっとあります。
その感覚は他の生き物たちにもあるのか、野鳥が鳴き始め、エゾシカたちの姿も。

「寒く暗い夜は終わるから。」

耳元で、そんな言葉が聞こえてきそうです。

「もうすぐだよ。」と...

 


** I to U つよし**

◎お時間がございましたら、こちらもどうぞ。。。
知床オプショナルツアーズ SOT!・・・僕の所属している会社です!
『知床長屋の事件簿』・・・SOT!代表である鈴木のブログです!

風を聴く森*知床のブログ

今日の知床。四季の知床。動物・草花。自然ガイドの日記。 『知床ころぽっくる』ブログ。