何してるの?


白い雪の上に
ポツンと小さな茶色い塊(かたまり)。

可哀そうなことに、
一匹のネズミがお亡くなりになっています、、
と哀しく思いながらよく見ると、
実はコウモリでした。(コテングコウモリという種類だそう。)
それも、、この子、

(吸って)・・・。(吐いて)・・・。

呼吸しとるよ!生きとるよ!!

なんて…ちょっと興奮。
そして、嬉しくもなりました。

でも、何でこんな所に?冷たくないのか?
もしかして弱っているのではないかと思い、
(それが良いか悪いかは別として、、)
せめて雪のない場所まで動かしてあげようと
つまみ上げようとすると、
突如「シャーーーー!!」っと口を大きく開いて
明らかに僕の行動を怒っています。
うわぁぁあ、ゴメンよぉ。
何はともあれ、とても元気そう。

このコウモリを見つけた時間帯の
午後2時の気温は+17.4℃、日射しもあって
散策中の僕らには暑かったです。
もしかして、この子も涼もうとして
雪の上で休んでいたのでしょうか?

そう考えれば、
気持ちよさそうではありますが。
** I to U **BYつよし

☆追記☆
その後(2010年2月18日)、
残雪期に雪の上あるいは雪穴の中で発見されるコウモリの現象について
当時調べていた「森林総合研究所北海道支所」の平川さんからご連絡頂き、
このようなコウモリは雪中で一冬を過ごしたのではないかということでした。
世界に約1000種のコウモリがいますが、その中でもこうした観察はなく、
大変珍しい現象であったそう。(日本全国では7例の観察例がある他、
初冬に雪中で発見された例が2例だそうです。2010年現在。)
ただ、これは仮説の段階で異論もあり、問題は解決していませんでした。

僕の観察した個体も一つのデータとしてメールで情報をやりとりしまして、
2010年8月にチェコで開かれた「第15回国際コウモリ学会」と
9月の「第16回野生生物保護学会・日本哺乳類学会2010年度合同大会(岐阜大学)」
にて発表されたそうですよ。学会発表ではかなり反響があったそう。
世界では、コウモリが雪の中で冬眠することはもちろんですが、
ねぐらを取ることすら、初めての事例だったからのようです。

そんな珍しいこととは知らず...変なコウモリを見つけて
単純にはしゃいでいた事が今となっては少し恥ずかしいです。。。
これからは、もっと研究者的な目線も持って散策に向かおうと思いました。
"発見"する面白さや、"探究心"のワクワク感を呼び覚ましてくれる体験でした。

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