痛々しい、その尾っぽ。

今日の午前中は家の前で倉庫の整理をしていました。

冬の長靴を洗ったり、スノーシューの置き場所を考えたり...

まだ4月は使うだろうし...と悩みながら作業をしていると、

視線の先にキタキツネがどこからか歩いてきたではないですか!

ウトロの町にまで来て何をしているのかと思いながらよく見ると、

その(冬毛でも夏毛でも)フサフサしているはずの尾が針金のように細い。


どうも疥癬(皮膚病の一種)にかかってしまっているようで、

尾の毛が抜けて、さらには目のまわりも皮膚が硬くなり始めています。

おそらくは頻繁に町に来ては人間から何らかの餌をもらっていたのでしょう。

ウトロの町は残飯等を野外に放置しないようにしているので、

もしかしたら観光客等に餌をねだっていたのかもしれないです。

そうして人間のあたえる食べ物で体調を崩した結果に感染することがあります。


僕には見向きもしないで小走りで歩き去っていく後ろ姿。

その行く先は、その行く末は、どうなるのかと心配でした。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし