風に吹かれて沼の声。

ここは「よくばり半日ツアー」で散策することのある森の奥の沼。

そのツアーで先週に訪れた時にはまだ雪が残っており半分が雪原、

もう半分が雪融け水の溜まった沼になっている様子でしたが、

この時期の森の変化は本当に早いもので今日はすっかり沼でした。

ただ、やはり例年の5月上旬に比べると水の量がかなり少なくて、

エゾアカガエルの鳴き声も何となく控えめな気もします。不思議なくらい。

ここまで(沼の場所まで)来る途中にある涸れ沢と呼ばれることのある

春から初夏に雪融け水が流れてきて川になっている場所にしても、

タイミングによっては対岸に渡れそうにないほど増水することもあるのに、

今日は長靴であれば全く問題がないくらいの水深の浅さで、これも不思議です。

どういった理由によるものなのかは今の段階ではわかりませんが、

例えばフレペの滝にしても、断崖から染みだす滝の水量がかなり少ないので、

もしかすると知床の森の地下で、溶岩層の水が通っていく道のようなものに

昨年から今年にかけて大きな変化でもあったのかもしれないですね。

この涸れ沢も上流部には湧水がでているのですが、その少なさもあるのかも。

風がやむ瞬間を待って水面に映る羅臼岳を写真に撮りました。

先ほどまでカラスを警戒するように鳴いてはやめてを繰り返していた

エゾアカガエルも今度は僕らに警戒してしまったのか沈黙。そして静寂。

明日は雨も降るような天気予報です。森や沼はまた変わっていくでしょうか。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし