鬩ぎ合う季節の歩幅

今年(2021年)は...なかなか冬になりきれない日々が続きます。

何よりも11月末から12月にしては気温が高い日が定期的にやってくる為、

平地に雪が積もっても妙に暖かい日があって大部分が融けてしまいます。

今日(12月12日)にしても最高気温が”プラス”の8℃というのは少し驚きます。

写真一枚目(上)は先月下旬の大雨も影響したのか季節外れに出来た沼の姿、

本来は春先の雪融け水が溜まって、その後は夏ごろに涸れて草原になって、

冬には真っ白く雪に覆われていますが、沼が凍結してスケートリンクみたい。

例年にない景色が見られて嬉しい反面で、気候の変化だとすれば心配ですね。

鬩ぎ合う季節の歩幅、まだ冬眠をしていないヒグマもいるようです。

個体差もあるでしょうから明確に何をもって冬眠に入るのかはわかりませんが、

これだけ現段階で積雪が少なければ、地表にあるドングリ等を探す時間があり、

森と川の間を往復するにも雪がなければ、かなり移動もしやすいでしょうから、

食料がまだ得やすいと判断すれば、もう少し粘ってみようと思うのでしょうか。

今日の森周辺だけでも(新しいもの古いもの合わせて)3組の足跡を見つけました。

これからの将来に知床でも気候の変化があるのならば、そこに住む野生動物の

生態にも大きく影響はしていくのだと予想されます。長期的な観察が必要です。




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