ちょっこり...しまりす。

しばらく10月とも思えない寒さが続いていましたが、晴れて、ぽかぽか陽気。

束の間の憩いのような、こんな日には、お日様の”ありがたみ”を感じますね。

こうした時には人間の休日なら無理せず穏やかに過ごすところでしょうが、

せまる冬にむけて準備をしていなかなくてはならない野生動物たちは忙しく、

写真のエゾシマリスや、すぐ駆けていって写真には撮れなかったエゾリスも、

木々の間を走っては幹を登って跳んでして、まさに食料を探しっぱなしでした。

知床で冬も過ごす野鳥(留鳥)は、準備というより日常として忙しそうですが。

今年はやはりリスに関しては観察する機会が多いです。餌の状況なのでしょう。


駆けていくばかりで、なかなか立ちどまってくれない彼らでしたが。

ふと見ると...ちょっこり倒木の上にエゾシマリスがいました。ポツンと。

頬袋をいっぱいに膨れさせて、何をするでもなくボ~~ッと一点を見つめて。


おそらくは、その視線は僕でなくても警戒はしていたのでしょう。

ほんの一歩だけ踏みだした枯葉の音に反応して走り去ってしまいました。

思いがけずに、ふと交差したエゾシマリスと僕の森での時間でしたが、

共有もそこそこに、またそれぞれの秋へと戻っていくことを想いました。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし