草原か沼か、それが問題だ

今日も知床の森の散策、訪れる季節によって姿を変えるポンホロ沼へと、

ただ、すでに景色としては...沼ではなくシダの茂る草原になっていました。

例年であれば、だいたい5月~6月は雪融け水の溜まる沼としてあって、

その後は水が涸れて7月~10月頃まで小さなシダが同じ場所を覆うのです。

(※5年ほど前から涸れる時期が年によって大きくズレるので”例年”と表現しづらいですが)

今年に関しては僕も初めての経験として、積雪(降雪自体)が少なかった為か...

全く沼になることがなく(水が溜まらないまま)、そのまま草原になりました。

もしかしたら、シダすら生えないこともあるのかと心配もしていましたが、

このヒメシダは多年草なので、こうした年が続かなければ大丈夫そうです。

それでも、近年は一年を通して気候の変化のようなものは確かに感じますね。

この写真(2枚目)は2018年6月25日に撮影した、ほぼ今日と同じ時期のもの、

沼の水が多い年には、水面から木が立つような不思議な景色があるのです。

本来ならば春先にエゾアカガエルが産卵をして、そのオタマジャクシたちが

この季節にはカエルになって森へと分散しますが、今年はかなり難しいはず、

どこか別の場所で産卵できていれば良いですが、彼らが一番の被害者でしょう。




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