甘く香る森にて

今日も30℃くらいまで気温が上がった知床(ウトロ)の蒸し暑さ。

とまらない汗を拭いながら歩く森も明日から8月の真夏です。

そして、気がつくのは漂う花の甘い香りです。ほんのり上品に。

その正体を確かめようと近づいていくとオオバボダイジュの花。

6月頃はホオノキの花の甘い香りがありますが、

そちらは濃厚で芳醇という印象ですが、こちらは少し爽やかですね。

さらに涼を求めて海を目指します。ひらけて青!滝の音。

時間帯によっては観光船やシーカヤックが訪れたりしますが、

この時はセミの鳴き声すらせず、静寂そのものでした。

まだまだコエゾゼミの羽化は続きます。

日に日に木の幹に増えていく抜け殻の多さに驚きますが、

写真のような羽化の最中の姿を見かけることも多いですね。

このような日々も真夏の賑やかさに呑み込まれるように

慌ただしく過ぎていった後に、気がつくのでしょう、

抜け殻も減り、真夏から秋にむかっていっていることに。