エゾシカの親子と霧の森。

知床五湖の散策に出発すると、遊歩道に入ってすぐの湿地にエゾシカの親子。

鬱蒼とした笹薮の茂みのむこうに...何かがガサガサ動いていたので、

もしかしたらヒグマではないかという、少しの緊張感がはしりましたが、

そこに見えてきたのは可愛らしい仔ジカの顔で、そばには母ジカ、

ちょっとした癒しの時間にお客様と見入っていました。双眼鏡の練習にも!


まだ夏毛の鹿の子模様が目立っていましたが、しだいに冬毛に変わって、

仔ジカにとっては初めての厳しい冬が、もう2、3か月もすればやって来ます。

どうか親子で寄り添いあって乗り越えていってほしいですね。

青空も広がって天候は良かったのですが、三湖付近に差し掛かると...なんと

真っ白く森も湖も濃い霧に包まれました。海霧が流れ込んできたようです。

風が吹くたびに霧が流れて、対岸の少し紅葉した木々が見え隠れします。

そんな神秘的な様子も美しくて、同時に移りゆく季節を想うのでした。