冬を過ごす動物たち。

昨日、今日と「滝と動物・半日ツアー」のご案内が続き、

フレペの滝へのスノーシューをして、動物やワシのウォチングでした。

嬉しいことに散策やドライブもオジロワシ、オオワシが観察できて、

キタキツネとエゾシカも見かけることが多かったように感じます。

もちろん毎回こんな順調には観察することがあるとは限らないですが、

写真一枚目のように道路脇の雪の上で居眠り中のキタキツネがいると

見ているだけでも気持ちが癒されるように思います。冬毛がモコモコ。


ただ、その一方で道路脇に現れるキタキツネの中には...

本当に痛々しい姿になっている個体もいるのも現実でして、

"おねだりギツネ"になってしまった個体が車に近づいてきて、

何かくれよ...と見つめてくるのですが、病気(疥癬)にかかっているようで

毛が抜けはじめて目のまわりの皮膚が硬くなってほぼ開いていない、

さらには脚を痛めてびっこをひいているという、、そんなキツネもいます。

その理由を断言することは出来ないですが、昨年からの目撃や情報から

おそらく人間による餌付けが影響しているのではないかと考えられます。

そんな姿のキツネであっても、やって来た他の観光客の車の窓が開いて

嬉しそうに写真を撮っている場面が...何とも言えない辛さがありました。

フレペの滝へとスノーシューで歩んでいく途中の森でエゾシカの親子。

ちょっと落ち着きがなく僕らの存在を気にする子ジカの横で、

わりとお母さんジカは肝が据わっているように見えて貫禄もありました。

厚い雪に地面が覆われてしまい下草も食べづらい場所が冬は多いので、

雪の浅い場所に集まっては、群れで足元を掘ってササを食べています。

身体が小さな0歳のシカ達にとっては厳しい季節になっていますが、

どうにか冬を越えて温かい日差しの下で1歳を迎えてほしいですね。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

知床五湖・フレペの滝・原生林のトレッキング、自然観察、

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つよし