ぱらぱら雨の断崖。

今日の知床は不安定な天気で雨がザーーッと降ったかと思えば、

急に晴れてきて陽光が眩しく、そして...また雨になってはやんで、

湿った生ぬるい空気が森の雪を融かしていることも感じます。

天候が良くて空気が澄んでいれば知床岬方面まで見通せる

この断崖部の風景も霞んでいて、これも春らしいですが。

そして、双眼鏡で崖の表面を覗いてみるとウミウがいっぱい!

流氷が海を覆っていた冬季には姿がまったくなかった野鳥ですが、

今月の初め頃から集まってきており、これから営巣を始めるのでしょう。

今日の段階では、まだ本格的に巣作りを始めているようではなく、

ギャーギャー、グルルルルゥ!と時に隣のウミウを威嚇するように鳴き、

場所を確保したり、番いになっていく時期なのかもしれません。

急激に雪融けが進んでいく森の中、雪の下から色々なものがでてきます。

一本のトドマツの下に敷き詰めたように散らばる、たくさんの緑の葉。

この数カ月でエゾモモンガがトドマツの葉などを食べた後の食痕でしょう。

新しいものならば濃密なトドマツの匂い(松脂のような)がしますが、

これは今まで数週間以上は雪に埋まっていた古い食痕なので、

鼻先に近づけても松の匂いらしい感じはなくなっていました。


ちょっと寂しいことに、、今シーズンはエゾモモンガに...

あまり...、ほとんど...会えないままに春になろうとしています。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし