痩せたヒグマ。冬眠明け。
北海道の他の地域でも、最近は冬眠から明けたヒグマのニュースがありますが、
2018年の知床(ウトロ周辺)では例年に比べると最初の目撃や痕跡すらも遅く、
僕自身も昨年(2017年)は3月中旬に初認でありましたが、今年は今日でした。
これに関しては春先の食料の状況もあり、例えばエゾシカの死骸があれば
そこにやって来て目撃されただけかもしれず、一概には全体として遅いとは
言いきれない部分もありますが、昨年の秋の食料や栄養状態もあるでしょう。
それにしても、今日に観察したヒグマは、” げっそり ”として見えました。
たしかに、冬眠明けなので蓄えていた皮下脂肪を冬の間に消費しており
前年の晩秋(冬眠前)と比べると身体も細くなるのは勿論ではあるのですが、
この個体は毛並みも悪くやせ細った印象でした。(意外と足どりは力強い。)
知床でも昨年の秋はミズナラのドングリの実りが少なかったですし、
さらにシロザケやカラフトマスの遡上する数すらも少なかったので、
知床のヒグマも全体的に冬を越すのは過酷であったことが想像されます。
こうした事が知床半島内での個体数や出生率に影響しなければ良いですが。
【🎥 今日の動画。しきりに地面を掘り、根や地中の昆虫を探しているのでしょうか。】
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つよし
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