深遠の番人

雪の降った朝、しだいに晴れて、新雪をまとったトドマツが輝きます。

そして、その陰に、おそらくは数日前に出会ったエゾフクロウですが、

また気配もなくポツリと佇む姿がありました。周囲を見まわしながら。

どうも今回は実際にエゾモモンガを捕らえた直後だったようで、

以前に比べると警戒心が強くなっていることを感じさせました。

僕の写真では捕らえられたモモンガはわかりづらいですが、足下に。

当初は目をまん丸くして僕らの動向を見つめることもありましたが、

しだいに落ち着いていく様子もあり、少しだけ眺めさせて頂きました。

何を思うのか、首をくるくる、驚くくらい、よく曲がります。

ちょっとばかり動画、スローモーションにすると舞う雪も綺麗。


すると、撮ったカメラの写真を確認していたほんの数秒の間に...

気がつくと、その枝にはフクロウの姿が無くなっていました。

本当に音もなく。他の鳥と違う彼らの羽の特殊性に不思議と感動。

どこかで獲物をゆっくり静かに堪能したかったのかもしれないですね。

(お邪魔をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。)


どこか遠く、どこか深く、僕らの知ることない冬の森の深遠で、

彼らの生きるもう一つの世界があります。ただ想うことの幸せカナ。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし