花、艶やかに雨。

朝から雨、冷たい雨が咲いたばかりの桜に打ちつけます。

気温も低く、その激しい雨は時に氷(霰)が混じる場面もあり、

満開のような咲き具合であったならば散ってしまいそうですが、

今日は花も強かに耐えている姿も、かえって美しく感じました。

ただ、毎年のことですが何の為の試練なのかと考えさせられる雨。

知床(ウトロ)では桜よりも先に咲いていたキタコブシは、この雨は辛そう。

白くて大きい花は、どこか儚げ、激しく降る雨によって散ってしまいそう。

きっと由来としても全く関係ないでしょうが、漢字で書いたら「北辛夷」、

辛い、「辛」の字が入っていますから...なんて、我ながら面白くない。

(辛夷は、この実をかじると味として辛いから、という説もあるそうな。)

僕自身もレインウェアがびしょ濡れになりながら歩いていると、

「大きな枝?いや違うな!角!!」足下にエゾシカの角を発見。

散策中には一年に何度か見つけますが、古そうな角が多い印象、

ただ、松脂の匂いをまとった今日のものは落角してから新しそう。

毎年、角のある成長したオスジカは、角の根元から(角が)落ちて、

また新しく生えてきて完成しては翌年に落角するというサイクルで、

その落角の時期が冬の終わりから春のはじめ(3月下旬~5月上旬頃)、

ちょうどこの時期でもあるので最近ここを通った雄なのでしょうね。




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つよし


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