ある日の森歩きで日に日に茂っていく葉を見上げながら歩いていましたが、
ふと足下にある不思議な光景に目を奪われました。面白い。
昨年の枯葉を貫通しながら、生えていこうとする今年の葉。
なんて絶妙な部分に、、芽をだしてしまったのでしょう。
やはり可哀想にも思うのですが、どことなく芸術的なものも感じました。
時に自然は、そのものがアートです。
また、延齢草の仲間たちが足下に。
先日も同じエリアにあって、ひときわ目立っていたはずの
オオバナノエンレイソウの花や葉の大きさすら
この勢い著しい新緑の森に覆いつくされていこうとする日々です。
ほんのり薄紫色をしたミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)も可憐に。
変種としてのムラサキエンレイソウというには薄いですが品があって素敵です。
周囲には多くのヒトリシズカも見ることが出来ましたが、
林床に咲く種類の花々の時期は過ぎていこうとしているのでしょう。
木々の葉が茂れば光が届かなくなってしまうので、
雪融けから我先にと咲いていった春の妖精(スプリング・エフェメラル)たちも
この深い森へと姿を消すように消えていくのです。森の、いち緑として。
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