秋の気配に動きだす。

『・・・ちらっ』の文字の下で見ているエゾリス。(写真・中央やや上)

秋の気配と言いつつも、とても暑かった今日の知床。

ウトロの最高気温は29.3℃までなりました。今日から9月なのに。


それでも、森の生き物たちは感じるものがあるのでしょうか…

昨年の秋は知床でのミズナラのドングリが稀にみる不作で、

その影響もあってか今シーズンは散策をしていても

リスやネズミを見かけることも少なかったのですが、

久々に元気いっぱい幹を駆け上っていく姿がありました!

今年こそはドングリの実りも多いことを願うばかりです。

眩しいくらいの陽光に海の色も美しく輝きました。

悪天候が続いた最近の空模様でしたが、

まるでその日々を取り戻そうとするかのような暑さ。

それでも草木は着実に次の季節へ向かっています。

キオンだけでなくハンゴンソウも白い綿毛が目立ってきました。

散策を終えて車に戻ってくると...駐車場にエゾシカの親子。

つい先日まで「仔ジカ」だったエゾシカの子供も、

もっしゃ!もっしゃ!っと、強風に折れた枝の葉を食べている姿に

もはや母ジカに守られるだけの存在ではないことを想わせられます。

身体は小さくとも、たくましく、力強く、精悍な横顔。

そんな成長が嬉しくも、ちょっと寂しい、ガイドをしている我々です。