秋の空、見あげる向日葵。

天高く、向日葵が見上げる雲は、忘れた頃の残り香のような。

一見すれば、真夏を連想させる色彩に戸惑いますが、

キリリと澄みきった空気は10月のそれで、空の青さも遥か深く。

すぐ傍まで迫っている、吐く息を白くさせる季節を知っているのか、

蝶や蜂たちが慌ただしく次から次へと...やって来ては去っていきます。


今日は北見に用事があって出かけた途中の、網走湖の付近にて。

通り過ぎていく街では街路樹のナナカマドが赤い実をつけており、

黄葉した木々が目立ってきているのに、その花の色は不思議な感覚でした。

やって来ては、去っていく旅人。今はどこでしょう。

電車が来る前の小さな駅には静けさと、海の匂い。

そういえば、海岸線には鮭釣りの竿がたくさん並んでたな。