早朝のツアーでの目的地、断崖の展望地で海を眺めていると、
思いもいもよらず...数百羽のヒシクイが斜里町方向から飛んできて、
いくつもの群れとなって、知床連山から先、知床岬方向へ向かっていきました。
網走、小清水の濤沸湖の周辺、斜里の畑のあたりでは、
渡っていく途中の彼らが集まっているのを最近も見かけましたが、
このようにしてウトロのあたりまで来る姿を見かけることは少ないです。
それでも、飛んでいく方向を間違えたのか、、
または何らかの理由で先に行けないと判断したのか、
先ほどまでの数百羽(もしかしたら1000羽以上)が
戻ってきて僕らの頭上を越えて、また斜里・網走方向へ。
朝焼けに染まる雲と、雪積もる羅臼岳の風景に、
圧巻であり言葉にならないような素晴らしい景色でした!
こちらの写真(二枚目)が知床岬方面へと向かっていく時の様子。
この時は海側ではなく、山側を飛んでいって、途中から海側へ。
すっかり雪で白くなった羅臼岳を背景にして飛んでいく様子は素晴らしい。
昇る頃の太陽に照らされて、雲が鮮やかに染まっていました。
日に日に駆け足かのように(いや...寝坊?)日の出の時間が遅くなっているので、
このような景色が見られるのは季節による偶然のようなものです。
そして、もう一つの出会いもありました。
ふと振り返ると、僕らが来た方向にヒグマの姿があって、
きっと通りすぎるのを、静かに茂みの奥で待っていたのでしょう。
そして、人間との距離ができたので... 安心して、自分の行きたい方向へ。
本来ならヒグマは警戒心が強く臆病な面もある野生動物なので、
先に人間に気がついていた場合はやり過ごそうと隠れることもあります。
このような場面に隠れてくれなかったり、どうどうと道路脇を歩いていたり、
そうした警戒心の薄い、人間慣れしていると考えられる行動が目立つ、
最近の若い個体にしては、なんてお利口さんなヒグマなのかとも思いました。
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