寂し気に...カシラダカ。

先ほどまでの小雨がやんだばかり。

静まりかえっているフレペの滝の遊歩道を早足で歩んでいくと、

ふと一羽の野鳥が茂みから飛びだすわけでもなく歩いて出てきました。

大きさとシルエットに、まだ(渡る前の)ホオジロが残っていたのかと...

双眼鏡を覗いてみると冠羽がたっていて、それはカシラダカでした。


こちらでは4月~5月初め頃の春先や、10月下旬~11月中旬頃の晩秋、

どちらかといえば僕は春先に見かけることが多い旅鳥です。

ただ、観察する時には10羽以上の群れになっている場合が多く、

今日の一羽は...本当に一羽で周囲に仲間がいる気配すらなかったです。

また、冷たい雨に全身がびしょ濡れになっていて元気もない、、

時に口をあけて鳴くような素振りをすのですが、声がでていない。

少し飛んでは下りて、飛んでは下りてしながら、茂みに消えました。

どことなく若そうにも見えて、もしかしたら渡りの途中で

群れからはぐれてしまったのかもしれないです。心配ですね。

灯台に明かりがともります。

また寒い夜は訪れて、冬に近づいていきます。

時として無情にも感じますが、自然は淡々として、

そんな場面と向かいあうことも大切なのかもしれないです。


どうか仲間と再会できますように。