遺跡の見学会

今日は雪が降る時間もありましたが、午後から斜里町立知床博物館が主催する

『国史跡チャシコツ岬上遺跡』の見学会に参加をしてきました。

きっと知床を訪れた方は記憶にあるかと思いますが、通称「亀岩」と呼ばれ、

斜里方面から移動してくるとウトロの町の入口にある独特な形状の岩(岬)です。

約1200年前のオホーツク文化終末期(8~9世紀)の集落跡等が確認されており、

近年の発掘調査で古代銭貨が見つかり古代の本州との交流も考えられています。

(※遺跡の調査や保全のために閉鎖され、一般開放はされていません。)

僕の参加した午後の回は雪も降りやんで、30人ほどの参加者がいました。

写真では多くの方は全くわからないでしょうが、、実に興味深い。

遺跡のすぐそばには、ヒグマが冬眠穴を掘ろうとした箇所も幾つかありました。

ここに暮らしていた古代の方々は動物に対する信仰や独特な世界観があって、

発掘されたものにはクジラやイルカの骨、ヒグマの顔を模した彫像もあり、

とくにヒグマは神聖視していたのではないかと考えられているそうです。

今を生きるヒグマの命と古代の方々の思想が時を越えて繋がっているようで、

うまく言葉には出来ないのですが、悠久を廻る営みへの感動を覚えました。




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