光と造形。冬。

真冬でも葉を落とさないトドマツは緑色に森を包みます。

誰も訪れない原生林の片隅で眩しくこぼれる木漏れ日は

ざわざわと風に揺れる枝と葉に形を変えながら差していました。

今日は穏やかでも、いつも強風にさらされる雪原では

表面の軽い雪は飛ばされ、さらに削られていって模様を作っています。

一度の雪があれば埋もれ、また飛ばされ、また削られてしながら、

儚くも変わっていく、そうした日々を伝えてくれる造形でもあります。

川の流れる中に頭をだしている岩が幾つもあります。

その上にも雪が積もって白い坊主頭が沢山ある風景も面白いですが、

流れていく川の飛沫に氷柱のような鋭い氷が垂れ下がっていました。

透きとおって、少しの光にキラキラと輝く様子も美しいですね。

最近のお気に入りの場所、夕暮れの漁港にも立ち寄りました。

この数日の気温の低さに、前回なら湾内が凍り始めたばかりでしたが、

今日は薄くとも全体に広がって不可思議な模様まで見られました。

夕方の色に染まって、あちら側の風景もボンヤリと映してもいます。

これからさらに厚く凍っていき、いずれは流氷も湾内に入ります。


光も氷も造形も、それぞれが、それぞれの美しさ、

移ろう季節の圧倒的な儚さに、変わらざるをえない、

それさえも美しいと人は言うのでしょう。自然の中で。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし