ワタリガラスの鳴く空。

最近のフレペの滝の散策時には「コァ!コァ!グルルゥ...」など

彼らの特徴的な鳴き声を聞くことも多かったように思いますが、

なかなか姿をちゃんと見せてくれなかったワタリガラス。

木のむこうに少し黒い色が見えてもコチラには来てくれず、

パッと見ではカラスはカラスなので断定する自信がなかったです。

そして、今日になってようやく(...と言っても遠い)写真に撮れました。


4,5年前までは冬季の知床半島への渡来数も多くて、

観察する機会も日常的にありましたが、近年はめっきり減りました。

エゾシカの生息数だったり、それによって冬季の食料として得られる

死骸の数によって渡来数が大きく変動しているのかと思われます。

でも、どうやって彼らが夏季を過ごすさらに北の地で、

渡ってくる前に知床での食料事情を知ったのか?カラス間の噂話とか...?

そして、今日はもう一種類、例年ならば冬季にあまり観察しない

...ように思う野鳥、冬羽のシメが姿を見せてくれました。

そういえば今年はマヒワを観察することも何度もありました。

このようなアトリの仲間(アトリ自体も)は年によって渡来する数が

まるで違ってくるので、どういった理由で今年はこの種類が多いのか、

または...今年はあの種類が少ないのか、考えることがよくあります。

雲が知床連山を隠していましたが、しだいに晴れていったので良かったです。

それに何といっても、大好きな野鳥の一つであるワタリガラスが見られたのが

本当に嬉しかったです。本日の香港からのお客様は大興奮の僕に不思議そう(笑)

いつか、こうした海外からのお客様にも、この野鳥の奥深さが伝えられたなら、

それほどの技術が伴えば、きっと僕は素晴らしいガイドになれるのでしょう。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

知床五湖・フレペの滝・原生林のトレッキング、自然観察、

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つよし