ワタリガラスの鳴く海は

今日は午前中にフレペの滝のご案内、午後から知床五湖のご案内、

そうした一日の中で流氷の様子が変わっていくさまを...

まざまざと見せつけられるようなダイナミックな風景がありました。

そこまで気になるほどの風向きと強風ではなかったのですが、

朝からお昼頃にかけては海を覆う流氷が増えてきたと思いきや、

夕方にはウトロ近辺の海から流氷がバラバラと離れていきました。


そんな一日の変化を知ってか知らずか、朝のフレペの滝の断崖では

写真1枚目のワタリガラスたちが楽し気に鳴きながら、

急降下から急上昇、きりもみ飛行もして遊ぶように飛んでいました。

オジロワシやオオワシも多く、やはり海の変化も関係するのでしょう。

午前中は山頂部が見え隠れしていた知床連山も午後になると、

山々を包んでいた雲が消えていってクッキリと眺めることが出来ました。

海だけでなく山の存在感も知床半島というフィールドを象徴していますね。

そして、夕方のプユニ岬から見たウトロ周辺の海の様子。。。

朝の段階では海岸付近からオロンコ岩のラインまで白く詰まっていて、

お昼になると白い氷原だった部分に幾筋もの亀裂がはいっていって、

午後から夕方にかけて一気に沖の方向へと流れていこうとしています。

夕陽に染まる海が美しいのですが、明日の朝にひろがる風景を想っては

今年も流氷との別れの季節が近づいているのかと感じさせられるのでした。

(まだ風向きによっては戻ってきてくれる状況なので、諦めないで下さいね!)




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし