夕陽に流氷!山も。

今日のツアーが終了して帰宅し後片付けを済ませる頃に...

ふと気がつけば、空や雲が夕焼け色に美しく染まっていました。

明日以降の風が流氷をまた陸から離してしまいそうなので、

その前に今シーズンは最後になる可能性もある(かもしれない)

『夕陽に流氷』の風景を撮りに急いで車で海岸部に行きました。

ああ、なんて美しい世界があることか...これがツアーの時間帯なら

お客様にも見せてあげられたらと心から思いながら眺めていました。

時間は前後しますが、久々になる知床連山の雄姿も雲がなくなり見えました。

移動中にはキタキツネが寝ていたり、違う場所ではワシたちも観察でき、

お昼頃は少なかったエゾシカが夕方の道路脇に沢山いました。

大学のゼミの関係なのか、動物の調査にも協力したことがあるという

(おそらく)ネイチャー系女子もいらっしゃったので、

ちょっと深い観点で喜んでいる姿があり、僕もまた嬉しく見ていました。

ありがとうございます。

【全く話しは変わり、先日の写真です。】

ちょっと真面目な話しになります。何処にとはあえて書きませんが、

海岸部や断崖部に最近は同じ個体だと考えられるヒグマの出没があります。

その個体の問題点として”人間に対する警戒心がない”ことがあげられます。

また、そういった状況の中で私が心配になる、もう一点の現状が

(※決して私たちガイドツアーだから良いと言っているわけではなく)

とくに今年は散策路がある場所以外の森を個人として歩いている

あまり知床では見かけない方や、カメラマンが多いことです。


ある程度の”知床の”ヒグマの生態に関する知識があり、

遭遇時の対応に関する技術や経験的なものがあるならば別としても、

それを有しているのか疑問に思う方や、そもそも面識のない方もいて、

私自身この人間への反応が薄い個体は絶対に遭遇したくない嫌な存在で、

そうした彼ら(人間側)がこの個体に近い距離で遭遇した場合に、

ヒグマと人間が互いにどのような行動にでるのか心配でなりません。


こんな事を書くと、その森への立ち入り規制をするべきだとか、

立ち入る為の資格制度を考えるべき等の意見がでるかもしれないです。

(そういった規制や制度は安易には実行しない方が良いと個人的には思います。)

また、私のような日頃から立ち入っている立場のガイドに言われたくない、

ガイドツアーならば許されるのか、そういった指摘もあるのでしょう。

ただ、どうか一点だけでも理解して頂きたいのは、

冬の流氷ウォークの時期だけ知床で短期間だけ活動するガイドでなく、

12年(先輩方はそれ以上)知床で年間を通して活動しているガイドでも、

このような性質をもったヒグマの個体は嫌な、ある意味で怖い存在なのです。

本当に気をつけて下さい。私も勿論ながら気をつけます。


何ら具体的ではないですが、直接的に人間側を守ることでもあり、

もしもの事故を起こさせない事でヒグマ側をも守ることに繋がります。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし



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