薄曇りの空の下、気まぐれに日差しが森に見え隠れする一日でした。
静まりかえった空間に野鳥の声、あちこちで元気のないエゾハルゼミの姿、
今月初めに彼らが大合唱をしていた頃を思いだしながら、少し寂しくも、
太陽が見えてくると敏感に反応して鳴き始めるセミ達、6月も下旬へと。
あら、こんなところにオクエゾサイシンがありました。
大きな岩の上に根を張って立つ木の横で、苔の緑と陽に透ける葉。
けっして目立つ存在ではないですが、これを必要とする生物もいて、
エゾヒメギフチョウの幼虫が食草にしており大切な役割をもつ植物。
綺麗な花を咲かせるかどうかだけが、在り方の美ではないのでしょう。
思います。ささやかに、ひっそりと、何かが何かを支えているのですね。
***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****
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つよし
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