今日は友人と往復約20km(10時間半)を歩いて知床の奥地へと冒険、
正直...羅臼岳に登るよりも疲れました。長靴での散策だったこともあり。
そうですね、いつもの冒険が秘境探訪ならば、今回は魔境と表現したい
行程の過酷さがありました。急斜面を上り、背丈を超える笹に阻まれ、
その行く手は倒木だらけ、途中から残雪の斜面で滑落をしないように、
写真(一枚目)はカメラをズームしたもので、少し遠い位置からですが、
「牙」の名を冠する岩峰と、その麓の小さな沼を目指してみたのです。
天候には素晴らしく恵まれて、無事に辿り着けるか?という緊張感の中、
周辺に広がる絶景と、険しくも美しい森を、楽しむことは出来ました。
ただ、魔境なんて表現はしてみましたが、とても僕らは恵まれていました。
この残雪がなければ笹やぶだらけで前半までで断念していたでしょうし、
今日の状況なら、ほぼ唯一と考えてよいルートで進行方向を見つけられ、
知床の神様なのか悪魔に近い存在なのかわかりませんが、あまりの幸運、
気まぐれな彼らに好いてもらう事が出来たとしか思えませんでした。
まだ沼は雪の下で少し水が滲んできた段階でしたが、これも満足です。
この位置からは角度の関係で牙の雰囲気はなかったかもしれませんが、
眼前にまるで城壁のように切り立つ岩峰の姿は素晴らしいものでした。
帰り道も大変でしたが、怪我もなく無事に帰ってくることが出来ました。
振り返れば、これまでの冒険の困難から学び、好奇心と探求心を旺盛に、
年とともに体力は衰えながらも(38歳...2人が知床に来た時は24歳でした)、
同様に挑戦と冒険をしていく先輩はたくさんいますが、持続していくこと、
知床の奥深さは底がなく際限がないですから、これからも、これからは、
いつまでも学び、歩き、登り、漕いで、この心も越えてきたいものですね。
***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****
原生林・フレペの滝・知床五湖のトレッキング、1組だけ貸切ツアー、
冬はスノーシューでの自然体験ツアーを催行しております!
その他のネイチャーツアーもHPよりご相談下さいませ。
つよし
0コメント