赤い眼の幼虫

晴れるはずだった知床ですが、朝方には雨が降っていました。

また天気予報がはずれているなぁ...と思いながらも散策です!

ただ、午後になって青空に強い日差しが差し込んできました。

とたんにコエゾゼミの大合唱。賑やか、真夏の空気に包まれる森。

そして、何かのキッカケで合唱がおさまると、エゾチッチゼミの声。


散策中の森では今日も羽化中のコエゾゼミの姿が観察できました。

そんな中、本日のお客様(お子様)が足元に発見したのは、

全体的に白く、眼が真っ赤なセミの幼虫でした。


弱弱しい足どりで木の幹にも登れず、ウロウロしています。

種類はわからなかったですが、おそらく羽化の段階に至る前の

本来ならば…まだ地中にいるような若い幼虫だったのでしょう。

こうした幼虫を狙った動物が掘り返した場所から逃げてきたのか、

何らかの(羽化をする条件など)間違いがあって出てきたのか、

この後の動向が心配ではありましたが、その場を後にしました。

夏の空にセミの声、行く雲に舞い飛ぶアマツバメ、青い海に船の音。

今日の幼虫も、いつか飛び立つ日が来るのでしょうか。



🎥 YouTubeでも自然情報を紹介中 ♪

『 知床の野生動物/4K動画総集編 【shiretoko wildlife】』