すっかり水に浸かっているヒメシダの、爽やかなライムグリーン色。
これは本来なら水中に生えるような種類ではなく、
5月~7月初めが雪解け水の沼になっていて、それが涸れた後に生えます。
先週から続く大雨や3回もの台風の上陸によって降った雨の為です。
たしかに近年なら…沼が涸れてからシダ等の草原になって、
そこに大雨の後には多少の水が溜まっていることはありますが、
ここまで水量が多いのは本当に珍しいことだと思います。
今年なら…かえって春先より今の方が沼としての規模が大きいです。
そんな不思議な空間の水中を泳いていたカイミジンコの仲間(おそらく)。
ココに、こんな生き物がいたことに僕は初めて気がつきました。
この風景が本来なら…一面のシダの草原になっているはずなのですが、
今日は満々と溢れださんばかりに大雨によって水が溜まりに溜まっています。
映しだした周囲の森の緑と、水中に生えた緑が鮮やかに輝いています。
午前中は台風の通過もあって天候が荒れていた知床でしたが、
お昼過ぎからは台風一過の青空がひろがって羅臼岳も映りました。
途中の涸れ沢も、勿論のことながら…川となっています。
そこまでの激流ではないのですが、天候の変化であっという間に
驚くくらい水量が増えて濁流となって渡れなくなることもあります。
安全に渡るには、もう2日くらいは様子を見た方がいいかと思います。
プユニ岬から見下ろす海には、オホーツクの深い青と河口部に土砂の赤茶色。
今回の(3回の)台風によって大量の土砂が川から海に流れ込んだのでしょう。
ウトロの漁師の方々にも、この災害の被害が少なかったことを願います。
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