川を渡るエゾシカ。

今日は二か所の散策。まず写真一枚目は、森の奥の秘沼。

9月も中旬になろうかとしていますが...いまだ水量は”たっぷり”。

本来なら涸れてしまって全く水などなく、シダの草原になっているはず、

それを想うと、水はないはずと知っているからこその驚くべき風景です。

沼のままに冬へと突入してしまうのではないかという変な期待・・・。

そして、もう一つの驚いた(というより珍しい)風景!

カムイワッカ湯の滝にも行ったのですが、到着すると2頭のオスジカ。

はじめは川のそばの林内で草を食(は)んでいましたが、

反対側の林内の草に食欲がそそられたのか、何と川を横断しました。

僕たち人間でも沢登りが体験できるくらいの水深なので、

彼らにとっても渡ることには問題はないのでしょうが、

蹄でカツ!カツ!と音を鳴らしながら歩く様子は大変そうでした。


そして、オスジカの角も茶色い「袋角」の皮がむけて、

すっかり「枯角」のゴツゴツしたものに変化していました。

また、個体によって(とくにオスジカ)はお尻のあたりにだけ

白い斑点のある(鹿の子模様)夏毛を残すのみで、冬毛になっています。

カムイワッカの温かさに足を浸かりながら、秋を想わせるのでした。