沼に浸かるヒグマ。

・・・気持ち良さそうに沼に浸かっているヒグマ。水浴びというより、

まるで、水風呂に浸かっている、サウナあがりのお父さんのような...。

暑いというほどではないですが、今日も気温がやや高めだったので、

このヒグマも少し涼しくなりたかったのか、、

または違った理由がある行動なのか、身体についた虫を落とす為とか。

何にせよ、脚を伸ばせば全身がでる水深で、明らかに浸かる目的でした。

僕らの存在には気がつきながら、ほぼ場所を動こうとしないくらいに

ずっと...浸かっていたので、予定を変更して森から戻りました。

たまたま訪れた僕ら以外には人間など誰もいない空間で、

秋の静けさに包まれた森と沼の風景に占める、その存在感は圧倒的でした。

2016年秋はTVでも頻繁に熊による人身事故のニュースが扱われているので、

どれほど危険な生物なんだ!恐ろしい動物だ!...と思われているのか、

僕の想像するよりも凶暴・凶悪な野生動物に感じさせていることでしょう。

ただ、本来なら人間側の接し方、距離感のとり方が大切なことです。


今日もこのヒグマとは別の場所にある川の付近での光景・・・。

たくさんの車がとまって法面に現れた熊を見物する、熊渋滞、

道路の反対側に渡りたそうにしている熊の横に車を停めて写真撮影、

その熊も嫌気がさしたように疾走して道路を横断して川の方へ、

すると車から続々と下りていく一眼レフのカメラマン集団、

そんな慌てている後ろ姿を撮ることに、その写真に何の価値があるのか。

「人間のせいで逃げるヒグマ」とかタイトルをつけるのでしょうか?

こうした人間側の行動で、起きてしまう事故もあるのだと思います。


もちろん接し方を誤れば危険な場面にもなる可能性はありますが、

一方で、身体は大きくとも穏やかで優し気な印象すらあたえる、

凶暴ではなく強力な、そんな野生動物でもあるのだと僕は思うのです。