オオワシを眺めながら...

昨日から今日の北海道のニュースをみていると...

最近の降雪で札幌で23cm、層雲峡で47cmの積雪があったようですが、

このウトロではそこまでの雪にはなっていないもの、今日も時にちらちら。

また、例年よりも早い本格的な雪景色に人々も驚いているのですが、

冬鳥として渡ってきたばかりのオオワシも同じ気持ちなのでしょうか。


道路脇の雪の塊(かたまり)や、凍結したツルツル路面に注意をしながら

海岸沿いを車で移動していくと30分ほどで3羽のオオワシが観察できました。

どれも白、黒、黄色の色彩がハッキリとした成鳥で(写真はボケボケ…)、

おそらくは大きな(北からの)渡りが一度はあったのでしょう。

何度かのまとまった渡りで、これから数も増えてくるのだと思います。

そして、ふとオオワシのとまった木から目線を下げてみれば、

海岸線、河口から斜面を上っていくヒグマの姿がありました。

サケを獲った後のようで口にくわえて、ゆっくり、ゆっくりと、

落ち着いて食べられる場所まで運んでいくつもりなのでしょう。

20羽ちかい数のカラス達が...どうにか”おこぼれ”でもあずかろうと

しつこく追跡していくもので、、本当に迷惑そうにしていました。


知床で冬を過ごす為にやって来たばかりのオオワシと、

知床で冬をむかえる為に準備に追われているヒグマと、

同じ瞬間に、それぞれの時間が流れているのだと確信しました。