雪がチラつく前、日差しの後に伸びてくる雲に追われながら、、
知床半島の断崖部を眺め、ツルツル路面の坂を下りていきました。
かなり平地の方でも最近は雪が積もってきた印象で、
灰色とこげ茶色をした断崖絶壁にも白く雪がついてきました。
澄んだ空気の先には知床岬方面が、どこか哀愁を漂わしながら...
半島の果てで凍てつく風に吹かれていることを想わせるのです。
知床五湖の園地が今日(11月25日)で今年度の閉園をむかえて、
冬季ツアーで立ち入る以外は2017年の4月下旬まで長いお休みとなります。
毎年、開園の時は住民も嬉しそうに観光シーズンの始まりに盛りあがりますが、
こうした閉園の時にはいつ閉まったのか知らない方も多いようなひっそり感。
そういう僕自身も今日は知床五湖の遊歩道を歩いていないという…。
知床公園線の岩尾別川のところのゲートも来月になれば閉まって、
その先の知床五湖や岩尾別温泉方面は冬期通行止めになります。
そのゲート付近で寂しい気持ちにもなりながら見上げれば、
降り始めた雪の中に一羽の若いオジロワシが森へと飛んでいきました。
あちらは僕を見下ろしながら何を考えていたでしょう。
人間の感傷など知ってか知らずか、季節も野生も続いていきます。
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