先日の森歩き。今回の大雪の前になるので足元の状態は違うでしょうが、
長靴で歩きながら、ところどころはスノーシューが必要なくらいでした。
この時は、いつもの自然観察ツアーで散策するコースではなく、
ちょっと外れて、気ままに目的地も決めずに森をさまよっていると...
かつての農地(畑)や居住地があったとされる開拓跡に出ることがあります。
また、一度は切り拓かれた場所が現在は森へと戻っていっている
二次林と呼ばれる若い森にも、残された切り株を見つけることもあります。
写真(上)のものは、その切り株から新しくトドマツが生えていました。
屋根に雪が積もり始め、これから静かに長い冬を越えていこうとする
開拓小屋(町によって修復保存された小屋)の近くにやってきたエゾシカ。
妻がウトロのデイサービスで働いているので、最近はボランティアとして
ちょこっとお手伝いに行くことがあるのですが、そこで皆さんから
一昔前のウトロの事を聞くことがあります。大変勉強になります。
原生的な自然や野生動物は様々な番組でとりあげられる知床ですが、
何千年前、何百年前のオホーツク文化やアイヌ文化もあり、
漁業や採取(それらの交易)をして暮らしていた時代もあり、
また近代としては大正から昭和にかけての農業開拓もありました。
かえって遺跡などの発掘調査によって古代の歴史は知る機会も増えて、
その一方で近代の歴史については自ら書籍を閲覧しようとしなければ、
その時期の具体的な出来事を知ることも少ないのではないかと思います。
そうした事を自身の声として(開拓初期から中期については)
過ごした日々を、生の物語を語り継げる方もかなりの高齢となってきた現代に、
漁業に携わった方も多いのですが、デイサービスでの話しは貴重な体験です。
また、僕自身でも、こうして歩くことで感じることも多いです。
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