オオワシVSハヤブサ

小雪がちらつく中、断崖沿いの森を散策して、海を眺めていると...

ケーッ!ケッ!ケッ!ケッ!ケッ!!・・・と断崖の裏から

けたたましく鳴く声が聞こえてきました。何度も繰り返すように。

何らかの猛禽類(野鳥)の鳴き声には違いないですが姿は見えません、、

それでも静かになっては鳴いてをしている方向を粘り強く見ていると、

瞬間的に姿が!その鳴いていたのはハヤブサであったことを知ります。

そして、そのすぐ横を飛んでいる...はるかにハヤブサより大きい猛禽、

互いに威嚇するように近づき離れて、それは若いオオワシでした。


どちらも相手の背後をとろうと巧みに飛行しながら

隙あらば身体の向きを反転までして蹴りをくらわそうとします。

おそらくはハヤブサが営巣をしようとする(始めていた)場所に、

オオワシが近づいてきたため追い払おうと争いになったのでしょう。

最後はオオワシが半島先端方向に飛び去って雪のむこうに消えて、

ハヤブサは素早く身を返して反対方向に消えて、静寂が戻りました。

そんな...争いごとには私たちは関係ないですよ~~、キツツキたち。

アカゲラ(雄)は雪原のそばの枯れ木をコツコツつついています。

雪の降る中でも元気なものだなと変に感心してしまいました。

一方で、ちょっと落ち着きがないように見えるオオアカゲラ(雌)。

断崖付近の森だったので、近くでオオワシとハヤブサは争っているし、

何だか大勢で集まっているカラスはうるさいし、見てる人間はいるし。

森の奥から鳴き声がしてきて、最後に姿を見せたのはクマゲラ(雄)。

真新しいクマゲラの食痕が散策中には木の幹に幾つもあったので、

きっと最近はこの森にも頻繁に来ているのでしょう。もしかしたら番いで。

警戒心が強く見えたので、近づきすぎてストレスをかけないようご注意を。


オオワシは冬鳥なので、これから北に渡っていくのでしょうが、

こうしたキツツキやハヤブサなどは冬を越えて営巣・繁殖の準備に

日に日に忙しくなる時期にはいっていくのでしょう。冬も終盤です。




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つよし