今日は半月ぶりに訪れた、この春から新緑の季節のお気に入りの森。
前回はキタコブシが咲いたばかりでエゾヤマザクラの開花にも早く、
森の木々には葉がなくて、かなり開けた印象であったように思います。
ただ、今日は燦々と注ぐ初夏のような太陽の下で、様々な花を見ました。
写真一枚目は白いブラシのような花が印象的なヒトリシズカたち。
この花はこれからの季節は各散策場所で見ることになるでしょう。
この日の森には不思議なくらいに新しい草木の瑞々しい匂いに混じり、
かなり甘い匂いがしていたのですが、今にして思えばカツラの木の為でしょう。
ハート形にも見える可愛らしい葉も印象的ですし僕も好きな木の一つです。
同じく木を見上げていると目についたのはイタヤカエデの小さな花です。
大きさも小さく色も目立たないのですが可愛らしい花だと思います。
そういえば知床五湖ではハウチワカエデの赤い花も咲いていましたね。
目的地の沼のそばには、ひっそりとミヤマエンレイソウが咲いていました。
その大きな葉のわりには控えめな花を咲かす姿が素敵です。
その一方で花も葉も、やや控えめから主張が大きいように思うのが、
オオバナノエンレイソウですね。こちらも同じ森の別の場所に咲いていました。
つい最近まで小さかったはずのフキノトウ(アキタブキ)も綿毛になりました。
しだいに風に飛ばされて...気がつけばフキの葉が生い茂っているのでしょうね。
前回にも訪れた雪融けの小さな青い沼は消えようとしていました。
そして、そばの立ち枯れした木の中に生えるシダの緑。
こうして、何かが死してもなお淡々と移り変わる自然の姿は
儚くとも雄大なサイクルの中にあるようで美しく思います。
***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****
知床五湖・フレペの滝・原生林のトレッキング、自然観察、
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つよし
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