大空に鷲、大地に熊。

とどく日差しは温かいですが、海から吹いてくる風はどこか冷たく、

揺らめく草木は爽やかに山々まで深く緑で、清々しい空気に佇む僕らでした。

昨日のような急な天候の変化もなく穏やかな時間が過ぎていく空はただ青く、

ふと見上げたそこにはオジロワシが羅臼岳を背後にして悠々と飛んでいました。

その視線はきっと下、輝きながら流れていく川にはカラフトマスがいるはず。

その同じ瞬間に、見下ろす川にはヒグマが中に入ってそれを捕っていました。

山から一気に海へと流れていくような急流は知床らしく、遡上しようにも

河口でも勢いが衰えない中を行くマスやサケは本当に力強いのだと思います。

知床の陸の生態系の頂(いただき)にいる動物すらも生かされる存在なのだと、

懸命に駆けては捕らえられず、また駆けてを繰り返す姿にも感じるのでした。

※安全に配慮し、ヒグマの写真は高台の上からフィールドスコープで撮っています。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし