台風。猛威の18号。

昨日の大荒れの天気も、夜には落ち着いてきて今日は晴れ空も。

ジリジリと照らす太陽が秋らしくない不思議な感覚と気温の高い一日、

晴れ渡った空の下に...道路に散らばる枝や葉、土砂も異様な光景でした。

国道334号の知床横断道路や同じく国道の斜里~ウトロ間の通行止めは

昨日の段階で解除されたので、本日のお客様も無事にウトロに来られました。

ただ、一方で...知床五湖やカムイワッカ湯の滝方面の道道93号線は解除されず、

その影響でツアー内容の変更があったガイドさんも多かったのでしょう。


台風が過ぎ去っていった後の森も、驚くくらいに倒木が増えました。

写真(上)のミズナラは幹は太いものの、空洞化していたので折れたよう、

本来なら散策で通っていた細い道も無数の倒木や枝で塞がれてしまい、

そのたびにまわり道をすることになりました。なかなかに大変です。

そして、倒木が塞いでいないで通常どおりに歩く道も緑のカーペット?

強風と大雨で折れたり散った葉が、まだ瑞々しい状態で一面を覆っています。

このコースを慣れていないガイドさんなら軽く道を間違えそうなくらいかも。

来月の黄葉・紅葉の前に葉自体が減ってしまうと、ちょっと哀しいですね。

そうした、足下に散らばる葉の中には色々な実や種子も埋まっています。

ミズナラのドングリや、イタヤカエデの種子も”ごっそり”ありながら、

僕にとっては発見であったのは、ヤマブドウの立派な実を見つけたことです。

どこの森に行っても...今年は全くと言っていいほど見ることがなかったので、

稀にみるヤマブドウの不作なのだと考えていましたが、少しは生っているよう。

断崖部の様子も変わっていました。どこか急に見晴らしが良くなったような...。

昨日の強風で視界を隠していたワラビやハンゴウソウ、キオンが倒れています。

その葉や花の部分も千切れてなくなっているものも多く、その猛威を感じます。

夕方に強く雨が降っていますが、今日のお昼頃までは、とても良い天気。

青い海、断崖、知床連山から知床岬方面まで綺麗に眺めることができました。

河口がある場所では大量の土砂が流れだしたようで、赤茶色く濁っています。

僕の住むウトロの町でも民宿の壁が剥がれる等の被害はあったようですが、

台風による怪我人など深刻な話しは聞いていなので、今のところはご心配なく。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし