今日は地元の関係機関の方々と「知床国立公園クリーン事業」の一環で
知床半島の奥側にある海岸線へ漂着したゴミの清掃活動をしてきました。
前回の参加はもう何年も前であったように思いますが、その時は船で移動、
今回は立ち入り規制のある林道を車で向かっていき、前回と別の海岸です。
やはり人数が多いとはいえ、全てのゴミを拾うことは難しい規模の量なので、
トラックに積めるだけの量になってしまいますが、毎年のように拾うことで、
昨年も参加された方の話しでは全体的に少しゴミが少なくなっているようです。
種類として多いのはペットボトルや洗剤の容器もですが、見慣れた日本語でない
海外の文字の書かれたパッケージも目立つので、海流等で集まるのでしょう。
もちろん、このような活動に関しては、海外の方が知る由もないのでしょうが、
同様に僕ら日本人も捨てたゴミが別の国に流れつくことも考える必要があり、
そういった意味では海に国としての境界線はなく、それぞれが意識をもって
長い時間をかけながらも一丸となって取り組むべき問題なのでしょう。
こうした清掃活動をしていた海岸線にはヒグマの足跡が多く残されています。
彼らが流れついたゴミに何らかの意識をして歩いているのかはわかりませんが、
もしかすると流れついたペットボトルや缶を齧ることもあるのかもしれません。
今のところ道路脇での野生動物への餌付けのような悪影響を与える事例もなく、
そうした問題提起はされていませんが、本来の自然環境には無いものですので、
ヒグマを含めた野生動物が"あるべき"生態で暮らせるように配慮はしたいです。
人間とヒグマの共存を謳った最前線のような場所で狭間にいる気持ちでした。
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