流氷の模様、渡鴉、狐。

今日は何だか不思議な空模様と、それによる風景がひろがっていて、

仄かに明るく曇った空の下に海から吹きあがる霧が森を包んでいました。

海は流氷がどこまでも続いているので、雪原のむこうの断崖の境目や、

多少は視界にはいる海自体も朧げになり、水平線なんて全くの白の真っ只中。

ふわり精霊でも現れそうな...ファンタジーの世界にいるようにさえ感じます。

気まぐれに風が少し吹いてくると、霧がはれてきて見える海の様子は絶景、

午前と午後で別の断崖部の森を散策して眺めましたが、やや様子が違い、

一面が流氷に覆いつくされている場所もありながら、隙間が目立つ場所も。

こうした流氷の上を双眼鏡やフィールドスコープで探してみると、

オオワシやオジロワシ、写真(2枚目)のワタリガラスもとまっていました。

ごくごくゆっくりと動いている流氷、彼らも少しづつ位置が動いていきます。

午後から散策した森は僕の場合は数日ぶりであったので知らなかったですが、

エゾシカが滑落したようで最近はそこにワシやカラスが集まっていたようです。

ちょっと茶色い流氷上のシミ、そうした事があったからのでしょうね、

何日か前から周辺の断崖でもワタリガラスの鳴き声を頻繁に聞いていたのは。

今日は一日のツアーで、何度かキタキツネの姿を見かけました。

お気に入りの雪の上で写真のキツネが丸くなって寝ていて、可愛かったです。

あちらはあちらで流氷シーズンの通りかかる車の多さに迷惑そうな顔で、

たまに顔を上げてはギロリと睨んでいます。いつも思います、ごめんなさい。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし