ウサギの暮らす世界へ。

今日は友人とスキーをしながら(ちょっとした)山へと行ってきました。

ウトロの町でもそうですし、まだ背の高い木々がある森付近ならば

それほど気になる風など吹いていなかったのですが、しだいに強風が...

森林限界をむかえるあたりまでいくと、かなりの風になっていて、

さすがに目的としていた山まで登ることは諦めざるをえなくなりました。


ただ、こんな時に過酷過ぎる世界でも野生動物は暮らしているもので、

新しいものから古いものまでエゾユキウサギの足跡が無数にありました。

僕らの気配にいち早く気がついて逃げたのであろう、かなり新しい足跡、

知床で観察する機会がトップクラスに少ない動物で前回見たのは3年前、

彼らが生息している場所も(こちらでは)ほとんどが亜高山でしょうし、

警戒心も強いように感じられます。そして、冬は毛が真っ白ですし。。。

でも、このような環境で暮らすに至った経緯を考えるのも良いですね。

今シーズンの流氷はこの数年の中では長く安定した状況で留まっていましたが、

隙間から青い海面も急に広がってきていることを高台から見下ろし思いました。

顔が凍傷になりそうなくらいの凍てつく風に吹かれながら冬の経過を感じて、

まるでウサギの交差点のようある幾筋もの足跡に生命のたくましさも想います。

まだ遠い季節、この周囲が緑に染まる頃にはウサギの色も変わるでしょうか。

静けさ、それは単純に音がないというだけでなく、命の気配も感じないこと、

それでも、よく耳を、肌を、感覚を澄ませたら、聞こえてくるはず、その鼓動。


自分だったり。誰かだったり。ウサギだったり。何かだったり。


【🎥 今日の動画。曲もあって記事にそぐわないですが、番外編的に観て頂くと幸いです。】




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つよし


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