今日から3月ですが、その始まりは気持ちがザワつくようなものに。
3月1日、2日は急速に発達した低気圧の影響で、しだいに暴風雪になる予報、
まだ3月1日の午前中は知床・ウトロでは、風も雪もなく穏やかであったので、
午前中の予定を済ませたら、やや急ぎ足でフレペの滝を散策してきました。
11時を過ぎると、遠くゴウゴウと”森が鳴いて”きました。強風が迫ります。
断崖部に積もる雪を舞いあげて断続的にホワイトアウトをおこしてきました。
さすがに、これ以上は留まらない方が良いという時点で帰ることにしました。
ウトロの町に近い海岸では今朝の時点では広い範囲に流氷が残っていましたが、
その先は沖の方まで海面がガッパリと開いていることも確認できましたし、
さらに車で移動していくと、昨日との変化に驚くくらいに流氷が減りました。
3月1日の風向きや強さを考えれば(流氷の動きは)予想どおりではあるのですが、
この段階でここまで見えなくなっているとは、、やはり近年の流氷なのです。
明日は風向きが一気に変わるので、どの程度が戻るのかと期待はありますが、
波にもまれて流氷が砕かれてしまうかもしれず、状況も2月とは一変します。
風が強まってきた頃、オオワシやオジロワシも沖から帰ってきたのか、
海岸や河口部では気流に舞う多くのワシの姿を観察することができました。
今夜から明日(3月2日)は全道的にも災害レベルの暴風雪になる可能性もあり、
この知床・ウトロも同じく最大限の警戒をする必要があるかと考えられます。
飛行機の欠航、電車、バスの運休も決まっており、道路の通行止めも増えて、
こちらまで来られず自然観察ツアーのキャンセルや、参加日の変更もあり、
明日に関しては出来れば別のツアーに変更したいところですが難しそうです。
せっかく知床に観光に来られたお客様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、安全が第一なので決して無理な移動はせず、最良の選択を考えましょう。
***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****
知床五湖・フレペの滝・原生林のトレッキング、自然観察、
冬はスノーシューでの自然体験ツアーをしています!
その他のネイチャーツアーもHPよりご相談下さいませ。
つよし
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