今年は例年よりも早めに雪融けが進んでいるようにも感じられるのですが、
そのわりにヒグマの目撃情報や足跡等の痕跡が少ないようにも思っていました。
きっと単純に雪融けだったり気温の上昇だけではなく、彼らが冬眠から明ける
そのキッカケになるものが幾つも重なることで(冬眠明けが)始まるのでしょう。
そういった事も考えながら森を歩いていると、僕には今年初のヒグマの足跡が、
おそらく何日か前の痕跡なので昨日から今日の日差しと気温で融けていました。
雪上にこの大きな足跡を見つけた日にも、知床に春が近づくことを感じさせて、
また、知床のガイドとして改めて気持ちが引き締まるような感覚になります。
いつもはあまり散策しない森には細やかながら新鮮な発見もありますね。
ウトロ周辺の海岸部・断崖部の森はエゾシカの食害(樹皮食い)によって
僕の好きな樹種であるイチイは立ち枯れしたものばかりで寂しいのですが、
ここも確かに海に近いですが冬季の積雪量や急斜面を登る必要がある為か、
エゾシカが近づけないようで、ごく狭い範囲に枯れてないイチイが幾つも。
写真のようなイチイに空いたクマゲラの食痕は個人的には大興奮でした(^^)
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