クマ渋滞

近年の知床では、こうしたGWや夏休み・お盆シーズンなどといった

観光に訪れるお客様が多い時期には、しばしば遭遇する『熊渋滞』。

今日は10台もない程の規模でしたが、もっと交通量の多いような

国立公園内の国道や道道では20~30台に観光バスが何台もという

そういったシーンに出くわすことも年に一度はあるように思います。


多くの方に、あまり聞きなれない言葉かもしれない『熊渋滞』ですが、

通常であれば人間や車への警戒心からヒグマの方から森の奥へ逃げたり

距離をとろうとするはずが、道路脇に平気で出没する個体の多くは、

学習による故か、警戒心が薄くなっている傾向が強く感じられます。

その為、写真(上)のような距離であっても人間や車を気にしておらず、

人間側がかなり近い距離に車を停めたり、接近する場面が発生します。

そして、路肩に寄せられなかったり、対向車線も停まったりで渋滞に。


単純に、自身も交通事故に巻き込まれかねないので”その場”に長居せず、

熊が見られた嬉しさから車から飛びだし駆けていかないのは勿論ですが、

その相手はヒグマですし、野生動物で、それぞれの個体による性格も違い、

(道路脇に平気でいるような個体は、一見すれば大人しそうに見えますが、)

何にストレスを感じ、次の瞬間に予想しない行動にでるかもわかりません。

それはある意味で日常的に”ヒグマ”を観察している人間でもわかりません。

多くの経験と知識から行動を予測できても、あくまで予測でしかなく、

その結果として熊がとる行動は実際には全く違うのかもしれないのです。

(そういった面でも距離をとることが重要。自分の行動にも1テンポの猶予ができます。)


ですから、最低限で、一番の安全策で、一般的なお願い事としましては、

道路脇にヒグマがいても『車からは決して降りないで下さい。』


そうですね、自身は何度もヒグマに会う経験をして行動を把握していても、

そのマネをして次々と降りていく人々の98%は熊への対応策はないです、

その中の誰かが突発的な事故に巻き込まれてしまう日もくるかもしれません。

そういった事になった場合、そのヒグマは駆除をされることになるでしょう。

自分自身の安全を確保することが、他人を守り、ヒグマの命を守るのです。


写真を撮りたいのはわかります。ただ、誰かの命までは捕らないで下さい。


・・・というのが、僕自身も自分に言い聞かせていることでした。

(様々な考え方があるのはわかります。これは、あくまで個人的な思いです。)




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つよし

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