花咲く知床五湖にミンク。

今日は気温が低く曇り空ながらも知床連山の姿はクッキリと見えました。

ウトロの周辺も木々が(新緑で)淡く緑色になってきたように感じますし、

その一方で満開だったオオヤマザクラの花の時期は過ぎつつあるようです。

散策をした知床五湖でも同様の様子で、地上遊歩道の足下に散らばる薄紅色、

ただ、場所によって開花のタイミングがずれるので見事に咲く木もありました。

残雪の知床連山と新緑、桜が一枚の写真におさまる季節は意外と短いので、

この風景を知床で見ることができたお客様は本当に幸運なことに思いますよ。

そして、めったに見られない光景という意味では貴重な出会いなのですが...

ああ、なんと知床五湖にミンク(アメリカミンク)がいました。ちょこん...と。

今月はこの遊歩道から他の自然ガイドさんが何回か目撃していたらしいですが、

知床五湖で姿を見ることは僕は近年は無かったです。同じ個体でしょうか。

たしか10年くらい前は捕獲用の箱わなが、昔の売店裏などにありましたが、

その後は、5km離れた川の縁で稀にミンクらしい黒いイタチを見かける程度で、

知床の国立公園内では以前より数が減ってきたものだと思ってもいたのですが。


双眼鏡で覗く顔は可愛いのですが…実は環境省が指定する特定外来生物で、

かつて毛皮目的で飼育されていたものが逃げたりして野生化したと考えられ、

繁殖力がとても強く、在来のイタチの仲間との生息域の競合が懸念されますし、

世界自然遺産地域内に生息するニホンザリガニなどの希少生物や、生態系への

悪影響を及ぼす可能性が高いとされる、会えて嬉しいとは言い辛い生物です。


ミンク自身よりも当初に持ちこんだ人間が悪いというご意見もあるでしょうが、

そうした議論を後にしてでも、生態系を維持して多くの生物を守りたいという、

そんな葛藤の中で考えているうちに、湖に飛びこんで泳いで消えていきました。

難しいですね。何が正しく、何故に悪いのか、外来生物も在来生物も命は命で、

誰もが安全な場所で俯瞰で見てものを言うヒトだけ、ズルい生物と思いますが。

また、思います。ミンクに限らず、捕獲や駆除、ヒグマの追い払いの対応など、

現場で生物と(文字どおり)向き合っている方々も心を痛めながらしているのです。

だから、僕らのような自然ガイドなんかより、彼らにこそ優しくして下さいね。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

知床五湖・フレペの滝・原生林のトレッキング、自然観察、

冬はスノーシューでの自然体験ツアーをしています!

その他のネイチャーツアーもHPよりご相談下さいませ。


つよし

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