幻とならずに沼となる。

本来なら雪融け水が溜まることによって、

春先から初夏の5~7月頃にだけ沼になることから

ちょっと素敵に”幻の沼”とか呼ばれることもある場所。

僕のブログでも何度かお伝えしてきましたが、、

今年は8月の大雨・台風で一度は涸れた沼が復活しています。

9月以降は晴れる日も多く、それほどの雨量もなかったので、

ほんの少しだけですが、最盛期より沼の規模が縮小してきました。

一度は沼の水が涸れてから、そこはヒメシダの茂る草原になりました。

そして、その後の雨で一面の緑が水没してしまったという経緯があって、

そこに生えていたシダが2カ月くらい沼に浸かった状況になっているので

さすがに...枯れて茶色くなっているか変色していると考えていましたが、

慎重にシダを踏まないように長靴で沼に入ってみると、、

なんとも緑が鮮やかな状態で残っているではないですか。枯れてません。

かえってシダの草原のままなら、10月~11月初めは時期的には

草紅葉のように、ちょっと黄色くなってきているようにも思います。

鏡のような水面に映る周囲の森は鮮やかに黄葉・紅葉を始めています。

落ち葉として浮かんでいるものも目立ちますが、それも秋らしくあります。

僕が来るまでは誰一人いなかった沼には、オシドリたちが休憩していました。

本来なら無いはずの沼に、彼らも...ゆっくりと静かに過ごせる

秘密の場所でも見つけたような気持ちであったのかもしれないですね。