薄曇りでも続いていく。

今日も早朝のツアーから一日の始まり。肌寒さは昨日よりはマシでしたが、

やはり本州からお越しのお客様方には寒いようで、上着をお貸ししました。

雲が多いことは少し残念ではありますが、知床連山の姿はクッキリと眺められ、

草原の先へのびる道、そのむこうに聳(そび)える様子が美しかったです。

そばの海にはハヤブサがまた岩にとまって朝の空を見つめていました。

その後に歩いた別の森では泥濘にヒグマの足跡がありました。

先日は親子熊と思われる小さな足跡と少し大きな足跡があったのですが、

今日のものはそれよりも大きくて、ここにも何組かの熊が来るのでしょう。

今年はミズナラのドングリも見ている限りでは、やや少なそうに見えて、

何よりヤマブドウの実が全くないと感じるほど、見かけることもなくて、

食料はそれだけではないですが、この秋をどう過ごすのか心配でもありますね。

気まぐれに陽が差す時間もありましたが、どこか薄暗い一日。

やや緑が霞んできた森をぬけて、青の深いオホーツク海の色が際立ちます。

断崖から流れ落ちる滝や波の音を聞きながら、岩に腰を掛けていると、

ひょっこりと小さな野鳥が飛びあがり遠くの岩の上にとまりました。

成鳥のオスなら美しい青い色をしているイソヒヨドリの幼鳥でしょう。

たった一羽で知床の断崖の荒々しさに立ち向かうかのような背中が勇ましい。




***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

知床五湖・フレペの滝・原生林のトレッキング、自然観察、

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つよし