雪の合間に覗く丸々太陽。

朝から雪がチラつく薄暗い一日。風に流れて薄い雲が行けば仄かな光。

もちろんながら散策には青空が望ましいところでしょうが、これはこれで、

見上げて、ふわり、ふわりと舞い降る雪の彼方に真ん丸な太陽が現れました。

霞んで白かった海岸線の通りもクリアになっていって、ウトロの町も見えそう、

オロンコ岩も「こんにちは。」とご挨拶をするようだった昼下がりの微睡み。

スノーシューで森を歩けば、キタキツネの足跡があって、少し辿っていくと、

その途中に雪を掘って何かをとりだした痕を見つけましたが...物体もあります。

茶色い塊、ぱっと見た様子で毛のようなのが無数に生えているようだったので、

これは写真にモザイクか...、そもそもブログにアップしない方が...、と


でも、何だろう?と、近づく僕。


近づく、近づく、よく見てみる僕。


・・・。


木の実です。


茶色く乾燥したホオノキの実なのですが、どこかグロテスクですね。

たしかに雑食性の動物であるキタキツネなので、木の実も食べますし、

多くの方が連想するようにネズミやリスや小さな野鳥も捕ることがあります。

ただ、どちらかというと狩りをして肉食性が強いとされる野生動物ですし、

このホオノキの実は、あくまで人間の感覚で言うと...そんな美味しくなく、

野鳥がついばんでいる光景が印象として強いように感じて、ちょっと不思議。

カケス等が貯食したものを見つけたので、齧ってみたのかもしれないですね。

なんていう・・・冬の森のドラマを思い浮かべては、一人で楽しい僕でした。




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つよし