道端...。子ぎつね等。

国立公園内の道路を車で移動していると様々な動物に出会うこともあります。

小雨がパラパラと降りだして、それほど天候が良いわけでもなかったのですが、

たった20分程の時間なのですが、何故だか野生動物が次々と姿を見せてくれて、

てくてくとキタキツネ(大人)が歩いてきて、今日も忙しそうねと見送ったら...

その先の道端で子ギツネが2頭でじゃれ合っていました。まだ小さく可愛い。

ちゃんと車を見て茂みに逃げ込んでくれたので、”良い子”だなと僕は一安心!

さらに進んでいくと、今度はエゾシカです。食事の後で休憩中でしょうか。

きっと、知床の野生動物の中でも一番に見かける機会の多い動物ですから、

次々と他の車もシカの横を通過していき、もう見飽きられてしまったのか...

何となく可哀想な気持ちにもなりますが、そういう僕も、、ゴメンなさい。

これが雄ジカだったら...と思ってしまうのが、人間の良くないところですね。

そして、また”お前ら”か!「道路にもヒグマが出没します」と書く前に第一声。

僕の車だけでなく対向車が近づいてきていても、森側に避けようとはしません、

全く反応せず道の真ん中を行く子熊、子熊が自分から離れても気にしない母熊、

この親子熊は付近の道路だけでなく、近くの散策路にも頻繁に出没しており、

僕も森を散策している時に距離は離れていましたが何度か遭遇している親子。

こうした道路でも僕自身も見かけ、他の方(車)の目撃もかなり多いと思います。


知床の国立公園内の道路ではヒグマを目撃することもあると思います。

ただ、その個体が”どのような性質”をもった個体なのか知ることは大事です。

今日の子ギツネのように車や人に反応して、避ける行動をしてくれるのが

動物側にとっても、人間側にとっても、本来なら好ましい行動のはずなのです。

こちらに対して無関心ならば、かえって攻撃はしてこないだろうと考える方も

もしかしたら多いのかもしれないですが、そうした見解はとても危険です。


実はこの時も、はじめは離れた位置にいたはずの車がヒグマの穏やかな様子に

大丈夫だろうと母熊の真横に接近していって、とても恐ろしい位置関係に、、

この母熊と子熊の間で挟まれるように車が入るようなかたちになってしまって

もし母熊が子熊が危ないと判断して守ろうとする行動にでたかもしれないです。

幸いなことに母熊は地面を掘ってアリを探すのに夢中で、子熊も移動したので

何事もなかったですが、人間側にも熊側にも問題があった場面に感じました。

(熊側は車を避ける行動をせず、親子が離れて移動する部分が問題でしょう。)


車での移動中、様々な出会いがあるでしょう。

ただ、相手は野生動物なのです。人間の方で賢い観察を心がけましょう。




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つよし


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