知床...7月の森では。

今年は(今のところは)全体的に少ないようにも感じるタモギタケの生え具合、

最近の雨や霧の日が続く状況があってか、倒木に特大サイズを見つけました。

その鮮やかすぎる色合いに、しばしば毒キノコですか?と聞かれるのですが、

実は地元のスーパーでも売られているような美味しい種類のキノコです。

また、ヒグマが食べることもあるので、齧られた後に見ることも多いですね。

もしかしたら、これ(写真上)も数日後には無くなっているのかもしれないです。

この時期は様々な野鳥の雛というより巣立ったばかりの若鳥を見かけます。

キツツキの仲間たち、アカゲラやヤマゲラの若鳥を昨日、今日と観察しました。

やはり成鳥と比べると人間に対する反応も違って、かなり近い僕らの周囲で

兄弟達とバタバタと動きまわっている印象、あまり飛ぶのもうまくないのかな。

そうした若鳥は天敵となる野鳥や動物にとっても獲物にしやすいのかもしれず、

沢山の羽が散らばる場所がありました。捕らえられてしまったのでしょう。

それは捕らえる側にとっても子育ての季節、自然の厳しさは互いにあるはずで...

哀しい気持ちにはなりますが、それも受け入れなくてはいけないでしょうか。

誰か...ここを耕したの?畑にでもするのかい?と思うような掘りっぷり。

昨日の午前中のツアーで通りかかった時には、ほとんどなかった堀跡、、

ヒグマによるもので、おそらく地中のアリの巣を求めての行動のはずですが、

もう手あたり次第に掘ったような状況で、こんな一区画を集中的に掘るのは

なかなか珍しい場面のようにも思えて、本当に目的はアリなのかと疑問にも。

そうですね、これから羽化をするコエゾゼミの幼虫が目的かもしれないです。

生い茂るハンゴウソウなどで見通しが悪いので、これからのツアーの時には

ヒグマとのばったり遭遇がないように注意が必要かもしれないです。

(今日の様子ではココに執着して、また来ているような痕跡はなかったですが。)





***** 自然ガイド 知床ころぽっくる *****

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つよし