友人とシーカヤックで知床の春の海を漕いで、プチ冒険をしてきました。
そびえる山々のように切り立つ断崖、あちこち染みだす名もなき滝、
フレペの滝の氷瀑は日陰に少し残るばかり、しだいに消えていくでしょう。
プランクトンや雪融けの土砂で濁った海は、少し緑がかって見えました。
僕の場合、普段は森のトレッキングのガイドをすることが多いのですが、
いつもは上から見下ろす海に...今いるという事も、どこか不思議な体験で、
自然をどのように見て、どのように伝えるのか、その幅が広がりますね。
「うつくしいものを美しいと思える あなたのこころがうつくしい」と、
詩人で書家の相田みつをさんの言葉(作品)で聞いたことがありますが、
自然を、野生動物を、美しいと思うのも、あくまで人間(個人)の観点で、
自然自体には「美しさ、美しいという在り様」はないのかもしれないです。
ただ、そこに美しさを見いだすことも、僕らの心を豊かにしてくれますね。
そして、時には、生きていく上での何かを学ぶこともあるでしょう。
こうして多くの見方を知って、自然ガイドとして深まっていきたいです。
また、今日は野鳥や野生動物との出会いも多かったです。
鳴き声と足の赤い色が綺麗な野鳥のケイマフリが本当にたくさん、
岩かと思いきや...ふと日なたぼっこしていたトド(写真上)もいました。
やはり日常的に観察する動物でもなく、ウトロでは本当にごく稀に、
僕は断崖の上から見かける事があります。やはり大きかったですよ。
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